心のまま大らかに

アクセスカウンタ

zoom RSS ほうれん草は食べられるか?

<<   作成日時 : 2011/03/20 22:53   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

食品衛生法の暫定規制値を超える放射性物質が原乳やほうれん草で検出されました。また関東などの水道水に微量の放射性物質。栃木と群馬で放射性ヨウ素とセシウム、東京と埼玉、千葉、新潟で放射性ヨウ素を検出したと発表があります。

そこで、ほうれん草についての見解を武田邦彦(中部大学教授)さんのブログより、ご紹介させていただきます。
http://takedanet.com/

とても冷静で客観的で分かり易く執筆され、お人柄も覗えて好感が持てます。
また、「(C)引用はご自由にどうぞ。」とあるのも素晴らしいですし嬉しいです。*^-^*

原発 緊急情報(18) ほうれん草は食べられるか?
茨城県は2011年3月18日に福島県境に近い高萩市で採れたホウレンソウから、国が示した規制値の1キロあたり2000ベクレルの約7.5倍にあたる1万5020ベクレルのヨウ素131を検出したと発表した。

福島第一原発から約100キロ離れたところ絵ある.また同時に規制値を超す放射性セシウムも検出されたと報道された。

これに対して枝野官房長官は、

「被曝量は胸部CTスキャン1回分の5分の1程度である」とし、「ただちに健康に影響を及ぼす数値ではない」と強調した。

官房長官は放射線の人体に対する影響の素人であるから、この後ろに専門家がいる。

千葉市の放射線医学総合研究所の環境放射線影響研究の専門家は

「このホウレンソウの数値を人体への影響を示す単位である「シーベルト」に換算した場合、0・24ミリシーベルトになる。
人体に影響があるのは一度に100ミリシーベルトを受けたときとされており、小鉢1人前のホウレンソウを100グラムと仮定すると、今回のホウレンソウは4200人分を口にしないと人体に影響を及ぼさない計算になる。」

と発言している。さらに、
この専門家は

「妊婦や子供など、放射性物質の影響が大きいとされる人たちについても、摂取しても問題がないレベルだ」

と言う。

・・・・・・・・・

本当は「ベクレル」とか「内部被曝」についてかなり丁寧に説明してからの方が良いのだが、ことは緊急を要するので、それらは後に説明することにしてここでは「汚染されたほうれん草を食べても大丈夫か」ということだけを説明する。

この専門家の言うことはムチャクチャである。おそらく国から研究費を丸抱えでもらっているので、国民を無視した発言をしていると考えられる。

・・・・・・・・・

まず、第1に放射性を持つ物質を食べた場合の健康への影響は詳しく調べられていて、この場合のヨウ素131のように放射線を出す元素(正確には同位体という)ごとに細かく決まっている。

またそれらが1種類の時とか、2種類の時についての研究されている。

その上で、規制値が決まっている。この手のものは同位体の数が多いので、同位体毎に詳しい「別表」があり、それで専門家は接種して良い限度を決める。

だから、規制値の7.5倍でも安全だなどという話は全くない。そうなると専門家はなにもできなくなる。

・・・・・・・・・

次に、ほうれん草で内部被曝することと、1年に100ミリシーベルトとは、人の健康に影響するのがまったく違う。

でも、ここではこの専門家の通りに、もしも一般の被曝と比較するならば、一般人の1年間の限度は1ミリシーベルトである。

この専門家が言っている100が1になるのだから、まったく違う。
具体的にはほうれん草を小鉢一杯、42回食べたら、1年間の規制値になる。

つまり、このホウレンソウは1年に42回しか食べられない。

また、妊婦や子供だのについての内部被ばく量(限度)はハッキリ決まっていて、これも1年当たり1ミリで、こちらの方は単なる基準値ではなく、法律で定められている内部被ばく量の限度である。

従って、汚染されたホウレンソウの汚染度が少し高くなることがあり得る事を考えると、安全をみて1年に10回ぐらいに限定されるだろう。

・・・・・・・・・

放射線で汚れた農作物を捨てるというのは、それをつくった農家の人は断腸の思いだろう。また、経済的な損失も大きい。

でも、農作物に対する放射線で汚染されたものの規制値を決めた限りは、それを守るのが順当である。

また、医療行為の一つであるCTスキャン等と被曝量を比較するのは無意味で、いくら官房長官が素人と言っても政治家である。

国民の健康を守る見識がない。

すでにこの国の政府も専門家も、国民の健康を考えずに電力会社を助け、ひたすら「国民がじっと我慢して放射線物質で汚れたホウレンソウを食べ健康害すること」を望んでいるようだ。

当面、放射線で汚染された野菜は食べない方が良い。産地から出荷するのは「規制値以下のもので、良く水で洗浄して、汚染が採れることが分かっているもの」に限るべきだ。

消費者の防御としては、汚染野菜を買わないことしかない。仕方が無い。汚染しているのだから。

(平成23年3月20日 午後1時 執筆)


更に

原発 緊急情報(19) 食品の汚染と放射線物質の半減期
ほうれん草についた放射能をもつヨウ素は半減期が短いので、実際には害にならないとの考えもあります。

ここで「半減期」というのは、放射線を持つものは壊れていきますので、それが、半分壊れる時間のことです。

例えば、放射性のヨウ素ですと、半減期が8日ですから8日で2分の1、16日で4分の1と急激に減っていきます。

だからほうれん草を16日ぐらい置いておけば安全になるのは確かです。

ただ、わたくしが半減期のことをあまり言ってないのは、読者の人の危険を煽ろうというのではありません。

実は、放射線物質の規制値にはすでに、半減期のことも考慮されているからです。

放射線物質を含むものを扱ったり、食べたりする人はいろいろな場合があります。極端なことを言えば、ほうれん草を買ってから1万年も貯蔵しておけば、あらゆる放射性物質は「安全」という事になります。

そのようなことを言っても意味が無いので、標準的な被曝を考え、半減期も考慮に入れて放射性物質の規制が決まっています。発表されたほうれん草の放射線の値は、現在、決まっている規制値を超えています。

それでも半減期が短いから安全だというためには、規制の値がどのように決まっているかを詳細に知らなければなりません。それも膨大な数の核種毎(放射線をもつ物質毎)に知る必要があります。

わたくしのスタンスは、原子力の一つ一つのことを完全に理解しなければ自分を防御できないというのでは安全は保てません。

また、事故が起こってから、専門家が集まって何回も検討した国の規制値を変えるよりも、現在のような緊急の時には、これまでの国の規制値をそのまま使った方が良いと考えているからです。

なお、原子炉から出る有害な放射性物質の半減期は、ヨウ素が8日、バリウムとストロンチュームがともに30日、そしてプルトニウム141が14年です。

でも同じ半減期を持つバリウムに比べてストロンチュームは骨に蓄積しやすいので、その分を考えなければなりません。

このように、規制値は色々考えて決められているので、今、変更しない方が良いと思います。むしろ細かいことを考えずに規制値をただ半減期だけを考えて楽観的に判断するのは危険と思います。

その意味で「規制値を超えているけれど、食べても安全だ」というのは不適切でしょう。

(平成23年3月20日20時 執筆)


身体に入る=体内被曝であり、体の表面に浴びるのとは意味が全く違いますので、それぞれのご判断で身を守ってくださいね。
はい、どんなときも慌てず騒がず、粛々とですね。*^-^*

武田邦彦さま、ありがとうございます。<(_ _)>

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは〜。おせわになります。汚染された野菜、ほうれん草だけを1つ取り上げ、報道はそれで人の1年限界か、即症状のでるミリシーベルトの基準値を割り算して回数を出してますね。人間そんなにいっぺん(回数)にほうれん草を食べないから安心だとの流れですね。1品単純掛け的ではおかしいですよね。ほうれん草だけでなく、空気、水、土地、果物、木草、衣服なども同じ値で汚染されていると思われますので、これらのものが総合的に汚染されていまして、口から体に入る可能性があるとの多品割り算の安全倍率のほうが正しい気がいたしております。
さとし君
2011/03/25 19:09
こんばんは。

>ほうれん草だけでなく、空気、水、土地、果物、木草、衣服なども同じ値で汚染されていると思われますので、これらのものが総合的に汚染されていまして、口から体に入る可能性があるとの多品割り算の安全倍率のほうが正しい気がいたしております

本当に、専門家の方は掛け算足し算がおできにならないのでは?と思いますね。それに、原発は益々危ない状況ですから、情報は正しく報道してもらいたいですね。
コメント、ありがとうございます。
氣楽
2011/03/27 22:41

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
ほうれん草は食べられるか? 心のまま大らかに/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる