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zoom RSS 映画「NAQOYQATSI」(ナコイカッツイ) その2

<<   作成日時 : 2005/02/22 21:38   >>

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その1に続けて、インタビューを記しておこう。

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音楽/フィリップ・グラス と チェロ奏者/ヨーヨー・マの対談

フィリップ:ヨーヨー・マを起用する前に曲は完成していた。多少手直ししたが、まるで最初から彼のために書かれている曲のようだった。本当にぴったりだったよ。この映画はレジオ監督の3部作の最終章なので、前作と同じ雰囲気だが、新たに”楽器の声”を入れたかった。最初は考え付かなかったが結局チェロの音色になった。

ヨーヨー・マ:実際に演奏し録音してみて感じた。チェロを想定して書かれた曲だとね。偶然だとは言わせない(笑)。それだけ楽器に調和していた。

フィリップ:私はオーケストラ用の曲を書くとき、弦楽器を意識する。私の曲では重要なパートだ。ブラームスやベートーベンの名曲にも弦楽器が多い。私の作曲の原点だ。弦楽器は曲に深みを与え曲の主軸を支えている。私は弦楽器を中心に作曲する。だから意図的ではないがチェロに・・・よく調和していた。私の考えでは音楽において音色はとても重要なんだ。チェロが命を吹き込んだ。

ヨーヨー・マ:映像に合わせてみると、曲と映画は合っているし、レジオ監督の描く世界にも調和していると分かる。だが、曲だけ取り上げたとしても十分に素晴らしい曲だ。

フィリップ:私も曲を聴いてそう思った。楽章もチェロも見事だ。曲の中にはとても繊細な間奏曲も含まれている。映像が鮮烈な分、音楽で和らげる必要があった。それで君にチェロの演奏を頼んだ。君ならその構想を実現できると考えた。

ヨーヨー・マ:素晴らしい発想だと気づいた。映像と”緊張”と”音楽と”緩和”で、相互作用を生む。

フィリップ:独特な発想だ。レジオ監督も音楽に触発される。大半の人がそうだ。だが、彼は特に際立っている。時々思う。映画音楽の業界で仕事を持つ者は、型にはまった手法をとることが多い。その手法をとれば、商業上利益を望める。大量生産される映画には有効な手段だ。だが、映像と音楽を組み合わせる手法は無限にある。

ヨーヨー・マ:あなたの話はとても楽しい。常に別の可能性を模索している、模索し続け成功を収めている。長年、その姿勢を貫くのは素晴らしいことだと思う。

フィリップ:どうにかね。濃密な時間を過ごしている。有意義な時間だ。スタッフも優秀だった。曲の完成は彼らのおかげだ。以前は自分しか頼れなかった。今は安心感がある。新たな可能性を模索し始める時期だ。音楽のスタッフや君は素晴らしいアイディアの持ち主だ。協力し合って完成するのが我々の音楽だ。その中で重要なのは作品を作り上げる過程で理解し合うことだ。

ヨーヨー・マ:本作の音楽は明快である点が好きです。つまり、作曲者のアイディアや構成やバランスがはっきりしている。それがとっても楽しい。いい曲にはそれらの要素が備わっている。いい作曲家は常に自分の理想を想像できている。演奏者として楽譜を読み、テープを聴いて、その理想を理解できるとうれしい。共同作業でいいスタートが切れる。

フィリップ:実に興味深い点だが、いかに明快でも解釈は様々に存在する。そこに音楽の素晴らしさがある。以下に明快でも解釈は人によって違う。彼に意見を聞かれたら”君の解釈で”と答えた。
彼の感性を縛りたくなかった。このプロジェクトに参加した人たちはみな何かを持っていた。私はそれを見い出したいと考えたのだ。

未来を見据えてください。何かが起きてからでは遅いのです。
剛速球を投げる投手を攻略するなら、球を見ていては打てない。将来のために行動を。

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監督以下、どのスタッフも素晴らしいコメントを残している。
映画に対する評価は様々だと思うが、一見の価値は大だと思っている。というか、よくこういう映画を根気よく作ってくれたと思う。初めてのタイプの映画だからどう観たらよいか・・・受け取り方は人それぞれだと思う。それでいいのだと思う。それが意図でもあるから。
また、
映画を観なくても、ここに記した言葉の中からも今という時代がどういう時代か・・・
少しでも感じることができるのではないだろうか・・・


感じること。ただ感じることを始めよう。判断するのではなく、感じることを。

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