心のまま大らかに

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zoom RSS 何年ぶりかの電話

<<   作成日時 : 2005/03/23 22:45   >>

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「もしもし、私、HM。」
「あら〜、お久しぶりね。どおお、元気にしている?」
「うん、今誰もいないから電話したんだ」
「そう、それはありがとう。薬、まだ飲んでいるの?」
「うん」
「病院は?」
「うん、行っている」
「あ、お嬢さん名前なんだっけ?随分大きくなったでしょうね」
「うん、もう高1になったよ」
「ええ〜、高1に?へ〜、まだ幼稚園だったのに・・・そう、あれからもう随分と経ったのね」
「うん」
「でも、よく私のこと、覚えていたわね。電話番号も忘れなかったのね」
「うん、忘れない。今度そっちに行くよ」
「ありがとう。でも、無理しなくていいのよ」
・・・・・・・・・・

本当に予期せぬ電話だった。
話ながら、10年前にタイムスリップした。
彼女は、パート先の駐車場で倒れて、何か意味不明なことを喋っていたという。
それから、病院に運ばれ、鍵のかかる部屋に入れられ、薬を強制的に口に押し込められていた。
どれぐらい経ったであろうか・・・
薬でおとなしくされた彼女は、鍵のかかる部屋から出ることが出来たようで、人の目を盗んで院内の公衆電話から電話をしてきた。ろれつが回らず、まるで人が変わっていた・・・
そのときも、私の電話番号だけは覚えていてくれた。

しばらくして、退院し、ご主人が車で我が家へ連れてきてくれた。
その時も、まるで別人のようだった。話す内容も今までとは全く変わっていた・・・
帰るときに「○さんのこと、今も好きだからね」と一言を残して行った。
いつも慕っていてくれたから、笑顔で別れたのだが・・・

何故、そんな風になってしまったのか・・
それはある年の大晦日の日。
彼女はある所から帰宅すると、家族会議が開かれ、暗い土蔵に閉じ込められてしまったのだ。
お正月の2,3が日を暗い土蔵の中で過ごしたという。電気もなく、トイレもない。
食事は、家の者が運んで来たという。
真冬の寒くて暗い土蔵の中で、何日もある言葉を呪文のように唱え続け、恐怖と戦っていたという。
その内に誰かの声が聞えて来て・・・それが幻聴だったのか現実だったかは誰も分からない・・・

そんなことがあったあとの、発作、そして入院。
そして、今日まで連絡は途絶えていた。

もう、あれから10年になるのだ・・・
私は何もして上げられなかった。
今度、遊びに来てくれたとして、私に何が出来るだろうか・・・
どんなに変わってしまっても、
そのままを受け容れ、愛することしか私には出来ない。
そこに笑顔があればいい・・・

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます。
聖さん、ようこそ♪ 温かいコメントありがとうございます。私も元気をいただきました。*^-^*
そうですね・・・彼女のことは忘れていたわけではなくふと思い出すことが何度もありましたから、瞬間的にお顔が浮かびました。
で、心情的には彼女を抱きしめていました。初めの頃はろれつが回らず聞き取りにくいところもあって、何度か聞き直したりしましたが、その内に言葉に少しだけ力が出てきていました。電話の向こうで、笑顔になっていくのが感じられました。言葉以上に、伝わって来るものがありましたからね。状態が状態なので・・いつ現実に会えるかは分かりませんが、心はつながっているので大丈夫だと思います。
実際に、私は何もして差し上げられませんが、心だけは抱きしめて上げられると思います。いえ、それしかできないんですね。*^-^*

呼び名は何でもOKです。「希望」は初めは泪のしずくさん専用だったのですが今では他でも使っていますし、私はお気楽モードですから「気楽」もありますし、 「あなた」「貴方」という呼ばれ方も親しみがあって好きです。*^-^*
自由気ままに(希望)
2005/03/24 10:35
こんにちは。
聖さんは、とっても優しい心の持ち主さんですね。*^-^*
名前を呼び合うのは、相手に目が向いていることですものね。
安心感。確かにそうですね。
希望
2005/03/27 13:07

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