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zoom RSS 毒か薬か?

<<   作成日時 : 2006/02/27 10:10   >>

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昨夜、テレビ朝日「素敵な宇宙船地球号」を興味深く見た。
薬なのに毒。液体か金属か?水銀の摩訶不思議がテーマ。

昨年、厚生労働省が一部の魚(マグロなど)に水銀の化合物であるメチル水銀が高濃度に含まれており、胎児に影響を及ぼす可能性があると、妊婦に食べる量など控えめにと注意を呼び掛けた。

水銀は現在、液晶テレビやパソコン、蛍光灯、体温計、温度計などに欠かせない物質として使われていて、人間が環境に放出している水銀が、バクテリアや酸性雨などの影響を受け、自然環境の中でメチル水銀に変化する可能性があることが分かってきたという。

水銀といえば、日本では水俣病が記憶に新しいところであるが、奈良平城京がたったの74年で滅びたのは水銀汚染だったのではないかという説があると紹介している。
それは、奈良の大仏に原因があるようで、検証してみると、初め大仏(高さ14.9m)は全体が金メッキだったという。資料によると、それに使われた材料は、
   金    10.436両 =   375kg
   水銀   58.620両 = 2,110kg

これがどうなったかを小さな大仏を作って金メッキする工程を再現する。
先ず、金を水銀で溶かす。できたものは銀色のアマルガム。(因みにメッキとは滅金からきている)
このアマルガムを仏像に塗る(まだ、銀色)⇒炎で焙って銀を溶かす⇒金だけ残って金色になる。

ということだが、では、水銀はどこへ行ったのか?それは大気中である。
奈良大仏の場合、水銀の量は2トン以上であるから、一気に大気中に蒸発し覆ったと考えられる。それが原因で都が滅びたというのである。当時の人々は水俣病のような症状を祟りだと恐れたという。これは、信憑性があって頷けた。

日本には、水銀鉱山が多く分布していて、昔から採掘されている。それは、辰砂(しんしゃ)と呼ばれる岩石で水銀朱と呼ばれ、赤い顔料としても知られているという。漆器の朱などがそうだ。
辰砂は熱すると水銀だけが気化し、温度が下がると重たい液体(水の13.6倍)になる。

水銀は殺菌力があって、農薬やマーキュロクロム(赤チン)などにも使われているが、扱い方を間違えると水俣病のように非常に有害なものになる。これは、工場排水などでメチル水銀による大気汚染によってもできる。
ところで、自然の中の水銀は火山の噴火などによって、世界中で年間4000トン(東京ドーム1杯分)で、雨などによってバランスよく循環していたという。
冒頭の魚にこのメチル水銀が高濃度で残留していたのは、
自然のサイクルでは吸収しきれなくなった水銀からメチル水銀が発生し、プランクトン⇒小魚⇒大魚という食物連鎖によるものだ。最終的には人間の口に入ることになる。

番組では、北海道にある乾電池や蛍光灯の廃棄処分工場を取材していたが、日本では乾電池の水銀使用は現在されていないのに山積みにされている。その乾電池の多くが韓国や中国製のものだという。
中国は電池の最大生産国で、ある一人の女性が7年前から個人的に自然を守ろうと回収作業を開始する。回収しても処分所がないので家中乾電池だらけになる。周囲からもいろいろ反対されるが、彼女は最後まで遣り通す覚悟で活動をしていた。活動から3年目にアメリカの新聞に「乾電池の女王」と報道されたのがきっかけとなって、理解者が国内にも増えたという。
今では、中国で最初の民間環境保護協会の代表になっているそうである。
その彼女曰く、
私の活動に、理解する者、非難する者、経済発展のために非難する企業もあるが、200年、300年先の彼らの子孫は、必ず理解してくれるはず。一人の力は小さいが、大きく影響を与えることができる。多くの人の心を動かしたいのです。
この言葉は、凄いと思う。本当にひとりの力は小さいが大きいのだ。それは、いろいろなところで私も実感するところである。

日本の現状は?
水銀製品は不燃ごみとして回収されても、リサイクル工場へ運ばれるかどうかは自治体次第で、その多くは粉砕処理だけで埋め立てられて自然界に出て行っているのが実情だという。

番組は短い時間に、とても丁寧な作りで考えさせられたが、アマルガムで思い出したのが、歯の治療に使われている(た?)ことだ。
これも、何年か前にずいぶんと取り上げられていたのだが、虫歯などで削った穴の詰め物に使われていた(今現在どうなっているか知らないが)。
これが年々溶け出し、体内に入っていく。それがために健康を害している例がずいぶん問題にされていた。私自身も、それは実際に体験している(溶け出し唾液と共に飲み込んでいる)ので、それが問題になったときも非常に納得したのであるが、役所の対応というのはやはりまだまだ企業優先で国民の健康優先、環境優先にはなっていないのが実情。
因みに、水銀は、歯科材料や蛍光灯などの他、化粧品やコンタクトレンズの洗浄液・目薬などにも防腐剤として微量ながら使われているようなので要注意である。
(アマルガムがまだ歯に詰まった状態の人は、それを外してセメントに詰め替えてもらったらよいと昔聞いた。セメントは治療中の段階で仮に詰めているもので、もろいが安全性は高いという)

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